家庭洗濯での事故のご相談がよくあります。
中でも、ポケットにボールペンを入れたまま洗濯をしてしまい、インクが漏れ出してしまったという相談です。
インクが衣類に付いてしまうと完全に除去するのが難しいです。しかし、素材にも左右されますが、ほとんど分からないくらいにはなります。
第一は、家庭での洗濯前にもポケットチェックです。
特殊染抜きの中で一番多いのが、汗による変色です。
家庭での洗濯では、汗の成分を完全に除去するのはとても難しく、どうしても変色しやすくなります。
当社では、洗濯表示で可能になっている商品は無料でドライと水洗いのW洗いを行なっております。
W洗いすると、変色の原因である汗の成分はほぼ除去することができます。
いつも家庭で洗濯している衣類もたまにクリーニングしてあげるとより長持ちします。
お子さんや、お孫さんが産まれるお客様からよくご相談を受けるのが、数十年前の衣類の染抜きです。
ご自身が使われたものを、産まれてくる赤ちゃんに着せたいと思う方も多いと思います。
しかし、いざタンスから出してみると、空気中の水分などの影響で黄ばんでいることが多いです。
古いシミは確かに落としにくいですが、諦める前にぜひ一度ご相談ください。
飲み会の時期に多いのが、食べ・飲みこぼしなどです。
中でもワインのシミでお困りの方が目立ちます。
ワインは落ちないシミというイメージの方が多いですが、当社では比較的落ちやすいシミの一つと考えています(素材によって差があります)。
ワインのシミを落とすポイントは、付いた後何もせずお持ちください。
家庭で洗ったりすると性質変化し、落としにくくなってしまいます。
日常の食べこぼしなどの油ジミは、ドライクリーニングで簡単に落とせます。
しかし、飲食店などの厨房で付く油は高温で、しかも家庭洗濯では落とせず、少しずつ蓄積していきとても頑固なシミになります。
この場合の油ジミはドライクリーニングでは落とせないので、特殊な薬品と時間をかけて落とすしかありません。
頑固なシミになる前にクリーニングに出されることをおすすめ致します。
デスクワークをしていると、朱肉が袖口についてしまうことがあります。
朱肉にも種類があり、簡単に落ちるものや、落とすことが難しいものがあります。
どのシミでも共通して言えるのですが、時間が経つとどんどん落ちにくくなってしまいます。
シミに気が付いたらなるべく早くクリーニング店にお持ちください。
建築現場などでよく使用されているシーリング材。
衣類に付いてしまうと、洗っただけでは落ちません。
固まるとゴム状に変化し、繊維と絡まってしまい、無理に剥がそうとすると繊維まで傷つけてしまう恐れがあります。
当社では、特殊な薬品を使い時間をかけて少しずつ溶かしていきます。
その時、繊維にダメージが出ないようにするのが大切になります。
学生服の染抜きで多いのが木工用ボンドです。
作業に夢中になり気付いたら・・・。
大人でもよくあります。
子供は服を汚すのも仕事の一つです。
授業で使うボンドは比較的落ちやすいのでご安心ください。
絵具や修正液、接着剤など授業で使うものは落ちるものが多いので、お気軽にお申し付けください。
※書道に使う墨は衣類に付いてしまうと、落とすことが極めて困難です。お気を付け下さい。
家庭用漂白剤やヘアーブリーチなどが衣類に付いてしまい、すぐに洗ったが色が変わってしまったという相談があります。
この場合、シミではないので色を掛けてあげるしかありません。
写真の変色の場合何色を掛けるか分かりますか?答えは「紫」です。
ただ生地と同じ色を掛けただけでは治りません。
変わってしまった色に何色を掛ければ元の色に戻るかを考えるのが大変な作業になります。
ペンキが付いてしまうと諦めてそのままにしてしまう方が多いと思います。
作業着などだと付いてもさほど気にならないですが、スーツなどに誤って付着した場合いは、無理に自分で取ろうとせずできるだけ早くお持ちください。
間違った薬品や、水をかけただけで性質変化してしまい、落ちなくなってしまいます。